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坂本 文徳; 香西 直文; 椎名 和弘; 田中 健之
no journal, ,
福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムは福島県を中心として東北・関東の広い地域を汚染した。現在も、一部の農林水産物で摂取及び出荷制限が続いている。野生のきのこや山菜は、多くの地域で摂取制限が続いている。我々は、現状把握と今後の対策に資することを目的として福島県内の野生きのこの汚染状況を多角的に調べるため約40サンプルのきのこを採集した。予想されるとおり、ほとんどのきのこでCs-137とCs-134の移行係数は同程度だった。そのうち、Cs-137を一番濃集したきのこはワカクサタケの1.210Bq/kgであった。逆に、一番濃集しないきのこはアオロウジの1.310Bq/kgであった。移行係数(きのこ放射能/土壌放射能)が一番大きいきのこはワカクサタケの37であった。逆に、移行係数が一番小さいのはアオロウジの4.810であった。同じ種類のきのこでも、生える場所により移行係数に差が現れた。別の実験で培養期間により放射性セシウムの濃集量が異なる結果を得ており、放射性セシウムの濃集量はきのこの成長速度等に影響を受けるのではないかと推測した。発表では、一つ一つのきのこへの放射性セシウム濃集量と移行係数を報告するとともに、寒天培地で培養したきのこ菌糸との比較結果についても報告する予定である。
斎藤 公明
no journal, ,
文部科学省ならびに原子力規制庁の委託を受け、福島周辺の放射性セシウムの沈着量分布及び空間線量率分布の地域的また継時的な特徴を明らかにするために、大規模環境調査プロジェクトを福島事故直後から継続的に実施してきた。この調査により環境中での空間線量率の変化傾向、さらにはその変化傾向の基となる環境中における放射性セシウムの動きの全体的なイメージをつかめつつある。この発表では、プロジェクト全体の枠組みについて概説するとともに、明らかになった知見をまとめて紹介する。
斎藤 公明
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故後、大規模な環境調査が継続して実施され、放射性物質等の分布状況や経時変化その原因となる放射性セシウムの環境中移行の特徴が明らかにされた。得られた大量のデータを統計解析することにより、空間線量率の分布・変化に関するより詳細な情報が取得された。調査を実施する過程で新たな技術が開発され、またこれらを用いることで環境測定に関する経験が蓄積された。本発表ではこれらの現状を集約するとともに、今後の課題について考える。